IoE Value Index(価値指標)

Internet of Everything(IoE)Value Index と呼ばれるこの画期的なオンライン調査は Cisco Global Research & Economics Practice が実施したものであり、大規模~中堅企業のビジネス専門家と IT 専門家 7,501 名が回答しました。この調査は、全世界の総生産額の約 70 % を占める 12 の大規模経済圏(オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、日本、メキシコ、ロシア、英国、米国)の民間企業に対する IoE の現在の影響を測定することを目的として行われました。この結果により、シスコは IoE の経済価値(VAS)のうち 2013 年に実現された価値(VR)の割合を算出し、また価値を創出する主な IoE 実現要素(ヒト・モノ・データ・プロセス)を検証することが出来ました。

IoE スコアとは

IoE スコアとは

IoE スコア

2013 年の経済価値(VAS)に対する実現価値(VR)の割合です。IoE スコアの計算モデルでは、国および業種ごとに企業の能力と目標測定基準を組み込んだ包括的なアプローチを採用しています。このモデルの構成要素は 2 つの主グループに分けられます。

企業固有の要因

この要因には、M2M(Machine-to-Machine)、M2P(Machine-to-Person)、P2P(Person-to-Person)の 3 つの接続タイプに関する各企業の能力が含まれます。これら 3 つの要素は、既存テクノロジーの利用および管理手法に関する世界的市場調査の一環として測定されました。

環境要因

変革に対する IT 投資(新規ビジネス モデルや企業の変革など、IoE に関連した分野への IT 投資)、イノベーションの生産性、ネットワークの品質など。調査対象企業の属する市場に関する適切な指標を得るために組み込まれました。

経済価値(VAS)とは

シスコはこれを、Internet of Everything(IoE)を活用することで企業および業界が創出し、流通すると考えられる、14.4 兆ドルにのぼる最終的な価値と定義しています。また、この価値がどのように創出され、企業間および業界間を流通するかを示す具体的な活用例を複数掲載しています。

10 年間で 14.4 兆ドルという経済価値(VAS)には中小企業によって創出される価値も含まれていますが、IoE スコアの計算には、スタッフ 500 人未満の企業による VAS および VR の数値は含まれていません。十分なサンプル数の確保、コスト、回答者の適切性など、調査実施上の要因を考慮したうえで、IoE Value Index には中小企業を含まないこととしました。

実現価値(VR)とは

シスコの包括的モデルに基づいて、2013 年に IoE によって実現されたと推定される実際の価値のことを言います。

IoE Value Index はある時点における現状のスナップショットを示すものであるため、VR の測定は 1 年区切りとしました。これによって得られるのは、推定される経済価値(VAS)に対する実際の実現価値です。実績を算出する唯一の方法は、1 年間(2013 年)に焦点を当てることです。今後の IoE Value Index では、長期的な VAS の推定値に対してどの程度の VR が実現されているかを追跡していきます。

なお、VR の数値にはスタッフ 500 人未満の組織は含まれていません。このような中小企業は VR 全体の 40 % を占めますが、十分なサンプル数の確保、コスト、回答者の適切性など、調査実施上の要因を考慮したうえで、IoE Value Index には中小企業を含まないこととしました。10 年間で 14.4 兆ドルという経済価値(VAS)には中小企業によって創出される価値も含まれていますが、IoE スコアの算出にはスタッフ 500 人未満の組織を含まない VAS および VR の数値を用いています。

3 つの接続タイプ

Connection Types

IoE スコアの計算モデルでは 3 種類の接続形態を使用して、組織による IoE 価値の創出を評価しました。

Machine-to-Machine (M2M)

Internet of Things(IoT)やセンサーに代表される接続です。典型例としては、物理資産の追跡、センサーからのデータによるオペレーション調整、システムやマシンのリモート モニタリングなどが挙げられます。

M2P(Machine-to-Person)

各種の分析に使用される技術であり、情報ダッシュボードや大量データの処理などが含まれます。

P2P(Person-to-Person)

ユニファイド コミュニケーションやエキスパート ロケータを始めとするコラボレーションに代表される接続です。

4 つのデータ要素

IoE Value Index は、世界の主要な 12 の経済圏(GDP 合計が全世界の約 70 % に相当)で測定されたものです。 対象となる経済圏の選定にあたっては、地理的な偏りがなく、かつ先進国と発展途上国の両方が含まれるように考慮しました。

  • オーストラリア
  • ブラジル
  • 中国
  • カナダ
  • フランス
  • ドイツ
  • インド
  • 日本
  • メキシコ
  • ロシア
  • イギリス
  • 米国

価値創造要因は、5 つの重要なビジネス活動領域を表すものです。これらは重要な機能であるだけでなく、IoE の価値を実現できる可能性を持った領域です。これらの機能と IoE の関連性については、それぞれの価値創造要因における機会を説明するページで、主な活用例として紹介されています。これら 5 つの価値創造要因は、以前にシスコが試算した IoE の総経済価値を裏打ちするものでもあります。

  • 資産利用の推進 - ビジネス プロセスおよび資本効率の改善による SG&A(販管費)および CoGS(売上原価)の削減
  • スタッフ生産性の改善 - 労働時間の削減や生産性の向上による労働能率の改善
  • サプライ チェーンの効率化 - 無駄の排除およびプロセスの効率向上
  • カスタマー エクスペリエンス向上 - 顧客の増加による市場シェアの拡大
  • イノベーションの推進 - 研究開発の成果向上、製品化までの時間の短縮、新しいビジネス モデルや機会による新しい収益源の創出

IoE が主要セクターの代表的サンプルに与える影響をより正確に把握できるよう、9 つの業種を選択しました。 業種の選定にあたっては、IoE が現代社会にもたらす影響を示す活用例と、12 の調査国におけるセクターごとの組織数の分布を考慮しました。

  • 金融サービス - 銀行、金融、保険
  • 小売/卸売/宿泊 - 小売、宿泊、飲食サービス、卸売、レクリエーション(主にホテルおよびレストラン)
  • エネルギー - 石油、ガス、電気、鉱業、エネルギー精製
  • 医療/ライフ サイエンス - 民間医療機関および医療保険会社(政府系を除く)、製薬、バイオテクノロジー
  • サービス - プロフェッショナル、ビジネス、環境サービス、不動産、私立学校
  • 運輸 - 航空、鉄道、船舶、倉庫、ロジスティクス
  • 技術/通信 - 技術、通信、情報、メディア、ハイテク製造
  • 製造 - 自動車、工業生産、航空宇宙、プロセス型製造(製薬を除く)
  • その他 - 農業、建設、その他すべて

今回の IoE 調査は世界各国の民間企業を対象に、各国の中堅企業、大企業、エンタープライズのサンプルを取得するために、3 つの企業規模範囲を設定して実施しました。 十分なサンプル数の確保、コスト、回答者の適切性の確保など、調査実施上の要因を考慮した上で、中小企業は調査の対象外となっています。 実現価値(VR)を算出する計算式(および対応する経済価値(VAS)の「分母」)には、スタッフが 500 人未満の企業は含まれていません。

  • 500 ~ 1,999 人
  • 2,000 ~ 9,999 人
  • 10,000 人以上

3 つのデータ表示法

IoE Value Index は、2013 年の潜在的な経済価値(VAS)に対する実現価値(VR)の割合を示すものです。 シスコのモデルはヒト・モノ・データ・プロセスといった主な要因(価値をもたらすさまざまな企業固有の要因および環境的要因を含む)を分析することで価値指標を算出しています。 含まれる要素が多いため、IoE Value Index の結果は、国、価値創造要因、業種、企業規模によって分類されます。

#1 - 総合データ#2 - セグメント比較#3 - 接続タイプ比較
IoE Value Index の総合データを表示するビューです。国別、価値創造要因別、企業規模別の表示ができます。20 種類の異なる表示が可能で、たとえばある国を選択すると、その国で評価された全企業の IoE スコア、VR、VAS、および接続タイプ(M2M、M2P、P2P)の値と、IoE スコア、VR、VAS の平均値が、5 つの価値創造要因別および 3 つの企業規模別に表示されます。IoE Value Index は広範なデータを取り扱っているため、セグメント内のセグメント同士で IoE スコア、VR、VAS を比較できます。たとえば、「国(価値創造要因別)」を選択すると、各国(実際にはその国で評価された企業)のスコアが価値創造要因別に表示されるため、要因(資産利用の推進など)ごとに各国の企業の平均能力を比較することができます。表示項目を選択することもできます。国、価値創造要因、業種、企業規模の各セグメントについて、IoE スコア、VR、VAS、接続タイプ(M2M、M2P、P2P)の値を並べて比較できます。たとえば「業種」を選択すると、IoE Value Index で扱っている 9 つの業種についてそれぞれのスコアが表示されます。表示する業種を選択することもできます。